医療機関から患者宅に訪問診療(在宅療養)を行っている方、介護保険の認定を受けている方に対して、医師の指示によって薬剤師が居宅を訪問して服薬指導を行います。
薬剤師の訪問によって、患者さんやご家族に対して、薬の説明、のみ方の指導、副作用のチェック等を行います。現在、訪問服薬指導は1995年から調剤報酬および2000年からは介護保険制度で認められていますが、ふくしま薬局、本町薬局では1980年代後半から気になる患者宅訪問として先進的に取り組んできました。当時は、在宅訪問は全国的にも経験が少なく、学会発表を行ったところ注目され、業界紙にも取り組みが掲載されました。
現在は、当社10薬局のすべてが在宅訪問指導を行っています。市中で在宅訪問を行っている薬局が少ないため、薬局と全くつながりのないケアマネージャーから相談をうけ、在宅訪問を開始した事例もあります。今年から、介護保険制度が変わり、ケアマネージャーに対する情報提供が必須となりましたが、それによりコンタクトが取りやすくなりました。他職種とかかわり、互いの情報提供があることによって薬剤師の仕事が質的に向上しつつあります。もちろん医療機関でのカンファレンス、患者宅で行なわれるカンファレンスにも参加して在宅患者様の薬物療法が有効かつ安全に行われるよう努めていきます。